豊田北 ー 東浦 観戦記(第101回全国高等学校野球選手権愛知大会1回戦)
岡崎市民球場で行われた、第101回全国高等学校野球選手権愛知大会1回戦< 豊田北 ー 東浦 >の観戦記です。
スコア及び試合概要
県大会出場校同士の一戦は東浦高校が勝利。東浦は立ち上がり制球に苦しんだ豊田北の澤田君を攻め2点を先制。7回にも先頭1番中根のヒットから着実にランナーを進め2点を追加した。
豊田北は3失策と守りのミスが失点につながった。8回に3番村瀬君・4番小川君の連続タイムリーで2点を返すも反撃が遅かった。
スターティングメンバー(青色は3年生、黄色は2年生、赤色は1年生)
選手成績
< 豊田北 >
< 東浦 >
試合雑感
・前評判通り接戦となりましたが、落ち着いた試合運びをみせた東浦高校が勝利。要所での機動力と安定した守りで豊田北を突き放しました。
・豊田北の澤田投手は変化球主体の投球でしたが、少し変化球に頼りすぎたかなという印象。3回はカウントをとりに行く変化球を初球から次々と狙われ東浦に追加点を許していました。
・反対に東浦の成田捕手はゾーンと球種をフル活用したリードで、制球力のある永井投手・森田投手の持ち味を最大限引き出していました。直球と変化球のバランス、的を絞らせない配球が上手くできていたと思います。
・個人的には両チームの打撃スタイルが結果にも表れていると感じました。東浦はアウトの半数がゴロ、豊田北は反対にアウトの半数以上がフライでした。東浦の徹底したバッティングスタイルが豊田北のエラーを誘い、得点に結びついたものと思います。
・豊田北は負けはしましたが、スタメンに名を連ねた2年生コンビは今後も注目です。投手では弦本投手。130kmのストレート、特に内角へのストレートに力があり東浦の各打者も詰まっていました。たまに甘く入ってしまうストレートを東浦打線が逃してくれていませんでしたが、これは今後の課題として確率を低くしていければ。
野手では村瀬遊撃手の打撃が光りました。3回のレフトフライ、8回のレフトオーバータイムリーはいずれも低めを運んだ大飛球。あそこまで飛ばせるのはリストが強い証拠だと思います。今後が楽しみな選手です。