刈谷北 ー 豊野 観戦記(第101回全国高等学校野球選手権愛知大会2回戦)
パロマ瑞穂球場で行われた、第101回全国高等学校野球選手権愛知大会2回戦< 刈谷北 ー 豊野 >の観戦記です。
スコア及び試合概要
先制は刈谷北。2回に7番渡辺君の3ベースヒットで先制し、その後5回まで試合は膠着状態が続いた。6回裏に豊野が3番藤澤君のランニングホームランで同点に追いつくも、刈谷北は7回表に1番田中君・2番中島君の連続タイムリーですぐさま勝ち越し。8回にも2点を加え、刈谷北が最期までリードを守り切った。
スターティングメンバー(青色は3年生、黄色は2年生、赤色は1年生)
選手成績
< 刈谷北 >
< 豊 野 >
試合雑感
・手に汗握る試合展開でした。刈谷北の甲斐投手は9回164球を投げ抜きチームに勝利を呼び込びました。中盤疲れが見えたものの、8回以降はまた球威が戻ってきており、その粘り強さに脱帽しました。特に右打者への外角がよく使えており、10奪三振という結果も納得です。
・豊野は先発石田君が脚に打球を受け2回にまさかの降板。ここで後を任されたのが1年生中森君。この中森君が1年生とは思えない落ち着きぶりでした。縦のカーブを効果的に使いながら、直球で打者を差し込むピッチングで4回1/3を無失点に抑える好投でした。
・攻撃面は刈谷北がよく振れていました。差し込まれているようにも見えたのですが、真芯を食った打球音が多かった。全員が振り切ってくるので、豊野は下位打線まで気が抜けなかったはず。豊野は5回の攻撃が淡泊すぎたのと、特に序盤は高めのボール球に手を出しすぎたかなという印象でした。
・ただ、豊野は新チームがどうなるのかワクワクしてくるほど好素材が揃っていました。2本の長打を放った藤澤遊撃手、1年生ながら4番を任され2安打を放った大脇一塁手、代打で登場の1年生井口瑛選手も大柄で豪快なスイングでした。ここに石田投手、中森投手がいるなんて・・・秋以降が楽しみで仕方ありません。