愛産大三河 ー 豊田工業 観戦記(第101回全国高校野球選手権愛知大会1回戦)
小牧市民球場で行われた、第101回全国高等学校野球選手権愛知大会1回戦< 愛産大三河 ー 豊田工業 >の観戦記です。
スコア及び試合概要
愛産大三河の先発は2年生高橋君。豊田工業打線を7回まで散発2安打無四球に抑える好投で勝利を引き寄せた。攻撃ではプロ注目の4番上田君が3安打3打点の大活躍を含めクリーンアップで合計7打点と効果的に得点を重ね8回コールド勝ちで勝利。豊田工業も安定した守りであったが終始流れを引き寄せることができなかった。
スターティングメンバー(青色は3年生、黄色は2年生、赤色は1年生)
選手成績
< 愛産大三河 >
< 豊田工業 >
試合雑感
・愛産大三河がスキのない野球で勝利。強豪校といえども夏の初戦はなかなか力を発揮出来ないことが多い中で完勝したことはお見事でした。4点リードしてからも確実に犠打で進めるなどして一切のスキを見せなかったことも完勝の大きな要因だと思います。
・コールド負けとなったものの、豊田工業も鍛えられたチームであると思いました。特に先発の中森君はカーブを上手く使いながら中盤まで好投を見せていました。4回に3番亀井君ヒットの後、4番5番のいい当たりが正面を突いてしまったあたり少し運がなかったですね。結果論ですが、ここで1本出ていればここまでの点差は開かなかったように思います。
・愛産大三河の攻撃陣はまさに「線」になっていました。クリーンナップで7打点の他、8番戸田君は全打席5球以上投げさせ2安打、9番鈴木君も2犠打と下位打線にもしぶとさが見られました。戸田君と鈴木君の三遊間は守備でも安定した守りを見せていました。
・愛産大三河の2年生高橋君は今後も注目選手になるでしょう。終始ストライク先行で豊田工業のバッターを追い込み、終わってみれば78球の省エネ投球で2安打無四球の好投でした。2年生ながらストレートは134kmを計測。スライダーと沈むスプリット?の変化球も操り、6奪三振と空振りもとることができていました。