名市工業 ー 刈谷工業 観戦記(第101回全国高校野球選手権愛知大会1回戦)
刈谷球場で行われた、第101回全国高等学校野球選手権愛知大会1回戦< 名市工業 ー 刈谷工業 >戦の観戦記です。
スコア及び試合概要
両チーム中盤までは好守などでピンチをしのぎあう互角の展開。名市工業は9番安井君の2点本塁打で先制。6回まで名市工業がリードするも、刈谷工業が終盤8回に4番北代君の犠牲フライ、小幡君の押出四球で勝ち越した。名市工業は四死球が終盤にまとまってしまったことが失点につながった。
スターティングメンバー(青色は3年生、黄色は2年生、赤色は1年生)
詳細成績
<名市工業>
<刈谷工業>
試合雑感
・両チームとも中盤までピンチ踏ん張ることができる攻守や投球がみられ、前予想どおり引き締まった試合となりました。
・刈谷工業の村山投手は4回に本塁打を浴びるも、以降被安打1本に抑え切り替えることができ、チームに勝利を呼び寄せました。持ち味の外角へのスライダーが随所で決まっていました。気になったのはたまにスライダーが内角に抜けてしまうのと、本塁打を浴びて以降内角をほとんど使わなくなっていたこと。直球はあくまで見せ球でスライダーで打ちとっていくスタイルなのかなと感じました。
・刈谷工業は杉本遊撃手の好判断も光りました。3回満塁での3塁フォースアウト、5回ランナー2塁での挟殺プレーと、ピンチでも落ち着いたプレーでチームを救いました。ショートにこうした選手がいると安心感がありますね。
・刈谷工業は控え層の厚さも感じました。8回裏に代走した吉田選手は、ライナー性の犠牲フライにも飛び出さず勝ち越し点となりました。また、同じく8回裏に登場した小幡選手は打席での雰囲気があり押し出し四球をもぎ取りました。小幡選手はチーム内で「代打の神様」と呼ばれているそうですが、こうした個性ある選手が控えていることも刈谷工業の粘り強さを支えているのでしょう。
・名市工業も実力的には負けていませんでしたが、終盤に四球がまとまってしまったことが痛かったですね。駒田投手をはじめとした2年生は今年の敗戦を糧にして今後の成長を期待しています。